January 29, 2008

『3つのオレンジへの恋』

きのうは馬と写真に加えたもう一つの楽しみ、オペラを鑑賞するため東京文化会館へ行ってきました。
去年の秋から、ベルリン国立歌劇場「トリスタンとイゾルデ」、ドレスデン歌劇場「サロメ」、 レニングラード国立歌劇場「イーゴリ公」と、ほぼ毎月1回の割合で出かけ、すべて「当たり」で大満足して帰ってきたオペラ。今年も「3つのオレンジ」で幸先のよいオペラ・ライフが開けました。

マリインスキー・オペラ『3つのオレンジへの恋』(プロコフィエフ)

指揮:ワレリー・ゲルギエフ
演出:アラン・マラトラ
装置:ダニエラ・ヴィラレ
衣裳:ミレイユ・デサンジー
照明:パスカル・メラ
帽子デザイン:グレゴリア・レシオ
首席合唱指揮:アンドレイ・ペトレンコ
楽曲指導:ラリーサ・ゲルギエワ

出 演
トレーフ王:ゲンナジー・ベズズベンコフ
王子:ダニール・シトーダ
クラリーチェ (王の姪):ナデージダ・セルデューク
レアンドル (大臣):ワディム・クラーヴェツ
トルファルディーノ (笑わすことのできる人):セルゲイ・セミーシクル
パンタロン (王の忠臣):ウラディスラフ・ウスペンスキー
チェリオ (王の味方の魔法使い):パーヴェル・シムレーヴィチ
ファタ・モルガーナ (レアンドルの味方の魔女):エカテリーナ・シマノーヴィチ
リネッタ (1人目の王女):アンナ・キクナーゼ
ニコレッタ (2人目の王女):エカテリーナ・セルゲーエワ
ニネッタ (3人目の王女):アナスタシア・カラーギナ
料理女:ユーリー・ヴォロビエフ
ファルファレッロ: アレクサンドル・ゲラーシモフ
スメラルディナ:エレーナ・ソンメル

始まる前からキャストらしい人物が客席の通路をうろうろ、何かロシア語で大声でしゃべったり、二階三階の人と会話したり。ヘンだなーと思っていると、それも趣向の一つで、どやどやわやわやと公演の始まり。
小気味よいテンポでどんどんお話は進み、客席と一体化したすばらしい演出、合唱もソリストたちも、歌唱力と演技力を兼ね備えた若手の逸材揃い。衣装もモダンでおしゃれ、久しぶりに素敵に楽しい現代的なオペラを堪能。舞台装置はシンプルながら場面転換が素早くできるような工夫がされていて、ちょっと歌舞伎の手法を拝借したようなところもあり(早変わりに似た意表をつく衣装の変化や、大きな一枚布を利用して空間の移動、波や空を表現)、改めて総芸術監督ゲルギエフの手腕に脱帽しました。

お話は魔女や魔法使いが暗躍するロシア的童話?の世界。鬱病になってふせっている王子(実は大臣レアンドルと国王の姪である王女の悪企みにより、病気になっている)を心配し、行き先を憂える国王が、何とか王子を笑わせて病気を治そうと大祝宴を開くが、王子は何をどうしても笑わない。レアンドル側の魔女ファタ・モルガーナが出てきて邪魔をしようとするのだけれど、ひょいと足を取られて転んでしまう。それを見た王子は……なんと、腹を抱えて大笑い。なぜかというと、モルガーナのかつらがとれて、つるっぱげの頭が見えちゃった!(爆) 笑いとは「不条理な出来事に遭遇して起こる」を地でいくこの場面。王子も笑ったけど、マチャマチャそっくりのモルガーナにわたしも大笑い。しかもこのモルガーナ(ソプラノ)が、またうまい!(笑) もちろん、王子は声も演技力も最高のテナー。

ここからお話はいっそう急テンポ。3つのオレンジに恋をする呪いをかけられた王子は、トルファルディーノをお供にこわーい魔法の城へ。お玉で人をぶっ殺すおねえマンの料理女がでてきたり、桃から生まれた桃太郎ならぬ、オレンジから生まれたオレンジ姫が3人も出てきたり……その1人と恋に落ちた王子は結婚を約束し、国王に報告に行くが、姫はまたまたモルガーナの魔法でネズミにさせられ……いやぁ、結局ハッピーエンドに終わるのですが、ほんとうに楽しく面白いオペラでした。

今度の土曜には、以前、アバド指揮ウィーン国立歌劇場で見てオペラのとりこになった「ランスへの旅」(ロッシーニ)が、ゲルギエフとマリインスキーのコンビで公演。とっても楽しみ。今週の土曜に愛馬の出走がなさそうで、よかったです(^^;;

Posted by sachi at 03:12 PM | Comments (0)

March 09, 2007

小川典子さんのCD

久々に、ものすごく好きなCDに出会いました。


リタニー〜武満徹ピアノ作品集
小川典子 (アーティスト, 演奏), 武満徹 (作曲)

以前、読響の定例コンサートでこのヨーロッパで活躍中のピアニストによる
武満作品の演奏を聴いて、とてもいいなと思ったのですが、以来、CDが
ずっと売り切れで買えませんでした。
最近、ようやく見つけることができたので早速入手。
ここ数日は仕事をしながらもずっとBGMで流しています。

武満さんの音楽は現代音楽で難解と思われているふしがありますが、
わたしはどれもとてもロマンティックで好きなんですよね〜 心が安らぎます。
このCDに味をしめ、続いてとても評判のよいグリーグのピアノ協奏曲も
注文してしまいました。これがよかったら、またドビュッシーの作品集も買いたいな〜

Posted by sachi at 09:07 AM | Comments (0)

November 19, 2004

きのうの歌劇『フィデリオ』

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 指揮:サイモン・ラトル
ベートーヴェン:歌劇『フィデリオ』 全幕
ラトル指揮ベルリン・フィル、ベルリン放送合唱団、
カミッラ・ニールンド(レオノーレ)、ジョン・ヴィラーズ(フロレスタン)、
アラン・ヘルト(ピツァロ)、ラインハルト・ハーゲン(ロッコ)、
ライザ・マイルン(マルツェリーニ)、マティアス・ヘレ(フェルナンド)ほか

すばらしい!!のひとことでした。
もともとザルツブルク復活祭音楽祭で2003年4月中旬に上演され評判となったプロダクションですが、その後ラトルは演奏部分だけを引き継いで、本拠地ベルリン、フィルハーモニーザールにて演奏会形式でも上演、その全曲ライヴ録音CDも出ています(未聴)。

実はそんな予備知識もなく、きのうは仕事のあと久しぶりのベルリンフィルだ〜と、あたふた上野の東京文化会館にかけつけたのですが、7時からの公演が始まるや、その緊張感あふれる演奏に引き込まれ、あっという間の2時間半。

オケはオペラというよりコンサートホールでの演奏に聞こえるほどの緻密さ、舞台装置は極めてシンプルで、グレーから黒のモノクロ空間にほんの少し色を使うという味付け。上下の移動(エレベーター、階段)をいかし、斜めに大胆に切り取った空間はライティングですっかり印象が変わる……要するに、いかにもザルツブルツ音楽祭的な(つまり通常のオペラハウスでの公演とはかなり異なる)もので、そういえばこの手の斬新な演出・装置は久しぶりだな〜と思いながら、ますます舞台と音楽に集中。

歌手もまた力量と個性ある歌い手ぞろいで、それぞれの役柄をくっきりと歌い描いていきます。(みかけ的に)やや??は看守長ロッコの娘マルツェリーニの立派な体格くらい。刑務所長はあくまで腹黒く高圧的な悪人ぶりを、看守長は悩める良心を、そしてレオノーラは幽閉された夫を救うべく男装して刑務所にしのびこむ(ありえない)勇敢さと迷いふるえる心を……

なかでもよかったのは、鎖につながれ手と上半身を黄色い布で拘束されたフロレスタンのテノール。ああ、この2年も地下牢の闇に閉じ込められていた男が、一口のパンと水を(妻とも知らず)レオノーラにもらったとき、「あなたのご恩に報いることができない」と歌うときののびやかなテノール……そのやさしさと人間性の深さに涙が出そうになっちゃった。フェルディナンドは容貌も声も威厳と風格を漂わせ、レオノーレは激しさをこめ鮮烈にオンナに戻り、ついに歓喜の解放へ。合唱との丁々発止、まさにベートーベンだわ、これは〜 舞台がシンプルなだけに音楽性がいっそう際立ち、久々にこのように純化された総合芸術を観た思い。それもラトルの意志のおかげかな。サイモン・ラトルとベルリンフィルは、当代最高の組み合わせと言っていいかもしれません。予算その他の関係でオーケストラ・コンサートに行かなかったのがちょっぴり悔やまれる。

Posted by sachi at 11:31 AM | Comments (0)

November 02, 2004

昨日の読響

10月23日(土)の名曲コンサートに仕事で行けなかったので、つづけてアルブレヒトがふる昨日は何が何でも……と、つかれたからだに鞭うって?行ってきました。
今年はヤナーチェク生誕150年とあって10月はヤナーチェク・プログラムが組まれ、レアな演目がそろっていたのですが、11月はきわめてオーソドックスに、

 ベートーヴェン/〈プロメテウスの創造物〉序曲 Op.43
 ベートーヴェン/ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 Op.37
 ワーグナー/楽劇〈神々のたそがれ〉から
           ジークフリートのラインの旅
           葬送行進曲
           ブリュンヒルデの自己犠牲

といっても、いつもあたふたと仕事を終えてかけつけるため、最近はほとんど演目を気にしたこともありませんです(^^;;
で、珍しく開演10分前(笑)に会場につき、プログラムをもらうと、あらま、ピアノは中村紘子さんで、ソプラノが緑川 まりさん。う〜〜む。

〈プロメテウスの創造物〉序曲は短いのであっという間に終わり、舞台は紘子さんを迎える準備。そして登場。生で拝見するのは何年ぶりかしら〜 ちょっとお〇りに? でも、お肌つるつるお顔つやつやでお若いです。そういえば、きちんとピアノ協奏曲とか聴いたことなかったかも〜などと思いながら演奏始まる。

お、こんなこと言ってはまことに失礼ですが、予想以上にお上手、テクはおありなんですね〜 でも、なんだかハートにこないベートーベンだったような…… 紘子ファンも大勢いたはずだけど、やはりブラボーは出ませんでしたねぇ。

続いて休憩のあとはワグナー。う〜〜ん、いつものオペラからすると、ワグナーは寝るかもなぁ−−という心配は、演奏が始まってみると無用でした。さすがドイツ人指揮者と言うべきか、居眠りどころかわくわくどきどき、けれん味たっぷりの音楽を楽しませてくれました。本物のオペラじゃないのが残念…… そして最後にソプラノ登場! お〜っ、プログラムはいつの頃のお写真?て感じのインパクトあり(笑) あどけないかわいいお顔ゆえに、なおのこと。でもブリュンヒルデの役柄にぴったりの声質で、12月の定番「第九」のソプラノ予定者より、よいわ〜 なんだか久しぶりに疲れた脳が揉みほぐされてすっきりした感じで帰途につきました。

Posted by sachi at 09:29 PM | Comments (2)

October 14, 2004

昨日のウィーン国立歌劇「フィガロの結婚」

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小澤指揮のウィーン国立歌劇来日公演「フィガロの結婚」を見てきました。
実は先週の水曜も「ドン・ジョヴァンニ」に行く予定だったのですが(大ファンであるトマス・ハンプトンとソプラノの女王エディタ・グルヴェローバの夢の競演!)、仕事が長引きなんと時間を忘れてすっぽかすという(あぁぁぁ、何ともったいない)、泣くに泣けない大失態をやらかしていたのです。_| ̄|○
一番のハイライトだったはずの「ドン・ジョヴァンニ」をみそびれ、チケット代(C席だったので4万なにがし)も無駄にしてのぞんだ昨日の「フィガロ」、「ドン・ジョヴァンニ」に比べればスター歌手もいないし……と、先週の悪夢をいまだ引きずりながらNHKホールに向かったのですが、いざ公演が始まってみると、これがなかなか♪

もともと大好きな演目で、これまでにもいろんな歌劇場で4、5回は見たかもしれません。なかでもお気に入りは、かなり前になりますがフルラネットが実に軽妙なフィガロを歌った公演(あの頃は彼も若かった。笑)。そのフィガロが脳裏に焼き付いていたので、今回のフィガロ役はかなりのおでぶ(もちろんフィガロはころんとしていてもいいんだけれど)、それに比べてアルマヴィーヴァ伯爵のほうがどちらかというと若い感じで、貴族の貫禄がいまひとつ。ん〜〜 歌そのものはどちらもすごくよかったんですが、視覚的にはなんだかちょっとイメージが違ったかも(ロッシーニの「セヴィリアの理髪師」のほうでは、伯爵が悪知恵にたけたフィガロより若い弟分の感じらしいのですが) 

とはいえ、どの歌手も持ち味を存分に発揮し、オケも小澤の指揮もさすがに手慣れたもの、古典的な(冒険のない)演出ではありましたが、とても楽しい一夜になりました。なかでも秀逸は、ケルビーノ役のアンゲリカ・キルシュラーガー。透明感のあるすばらしいソプラノで「恋とはどんなものかしら」を歌いだすと客席は静まりかえり、あとはブラボーの嵐。昨夜の公演で一番たくさんブラボーをもらったのは彼女でしたね! もともと大好きな歌で、「フィガロ」ではこれとフィガロの「もう飛ぶまいぞ、蝶々よ」と伯爵夫人の嘆きのアリアが聞ければもうそれだけで幸せ気分になる。今回ももちろんその例に違わず、いや、それ以上にとても満足して帰ってきました。友人によると、見逃した「ドン・ジョヴァンニ」はコヴェントガーデンで上演したジョナサン・ミラーの演出(トマス・アレンがタイトルロール)に比べるといまひとつ盛り上がりにかけたとのことで、もしかしたら「ドン・ジョヴァンニ」より期待度が低かった「フィガロ」のほうがよかったかも?とか。ともあれ、ウィーン国立歌劇場では、このような公演がごくごくフツーに毎日体験できるのだなーと思うと、本当にうらやましいです。

ちなみにオザワはこの公演を暗譜で振り、指揮台には最初から最後まで、この写真のようにスコアがありませんでした。おおお、すご!!

Posted by sachi at 08:26 AM | Comments (0)

September 23, 2004

きのうの読響−ストラヴィンスキー・チクルス

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9月は名曲コンサート・定期公演ともにロシアからゲンナジ・ロジェストヴェンスキーを招いてのストラヴィンスキー・プログラム。きのうの演目は、

  ストラヴィンスキー 音楽劇〈ノアと大洪水〉(日本初演、日本語字幕付き)
  ストラヴィンスキー バレエ音楽〈春の祭典〉

最近、曲目も調べないままただコンサートに行ってるので(苦笑)、きのうも会場に行くまで知らなかったのですが(なんとレイジーな聞き手だろう……) ん? 〈春の祭典〉はともかく、音楽劇〈ノアと大洪水〉とは?? むむ、日本初演か。それならただのコンサート通い好き素人が知るわけもない。

  指揮 ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー
  ノア&ナレーター 外山 誠二
  ノアの妻 山像 かおり
  ノアの息子たち 佐川 和正、斉藤 祐一、細貝 弘二
  召喚者 早坂 直家
  ルシファー 森田 有生
  神 鹿野 由之、長谷川 顯
  合唱 東京音楽大学
  指揮 船橋 洋介

とあるから、ソロも合唱も語りもついた曲なのか。「ピーターと狼」みたいのだろうか?…… どんな曲にしても、毎回すばらしいタクトで名演を披露してくれるロジェストヴェンスキーのこと、読響との相性も抜群なので期待がもてそう、とわくわく。

さてさて、ステージ後ろの客席に合唱団が入り、いざ〈ノアと大洪水〉が始まると、あらら〜 これはとっても前衛的なシェーンベルクなみの無調の曲で、20世紀初頭の3大バレエ音楽(これですら「前衛的で目がまわる」などと言われたらしい)と比べても、何と大胆な現代性。でも、じつはわたし、こういうの好きなんですね。(^o^) 

タイトルが示すように、題材はもちろん聖書のノアの箱舟のお話からとっています。歌はラテン語(なのか?よく分からない)語りは日本語というのがちょっと疑問ではあったけれど、その語り部分、役者さんの演技力が音楽をドラマティックに盛り上げて存分に楽しめた。ちなみにプログラムの解説以外に何かないかとネット検索したら、こんなページが。へぇぇ、レーザーディスクまであるんだ!
管はよく歌い、弦も緩急たくみな指揮にしたがっていつも以上に心地よい響き。ソリストも素晴らしく、神のバスもよかったけれど、ルシファーを歌ったテノールの森田 有生さんのこまやかな表現力にうっとりしました。

この作品は「CBSテレビ局からの依頼でテレビ放映用の作品として書かれた」ストラヴィンスキー80才の作品(1962年)だそうです。80才にしてこんな作品が書けるなんて、やっぱり衰えを知らない天才は違うのね。せりふのほうも、ノアが奥さんと夫婦喧嘩するところなんか、ショスタコーヴィッチ風の諧謔まであって、ほんとに楽しい作品でした。

〈春の祭典〉のほうも、荒々しさばかりが前面にでるようなストラヴィンスキーが多い中、ゲンナジおじちゃんのおかげで繊細でロマンティックな演奏を聴くことができておおいに満足。
(蛇足ですが、奥さまヴィクトリア・ポストニコーワのピアノとのコンビが多いのですが、今回の名曲では出番なし。でもきっと客席で聴いてるはずと休憩時間に見回すと、やっぱりロビーにいらっしゃいました)

Posted by sachi at 07:56 AM | Comments (0)

August 01, 2004

今年秋のウィーンとベルリン

オペラに通うようになって久しいのだけれど、チケット代が高騰してからも久しい……
バブリーなころには全公演S席でなどという暴挙?に出たこともあったのですが、最近はもっぱらC席D席で我慢。2階どころか3階4階5階から舞台を見下ろす超絶景?を楽しんでおります。
それでも3万とか下手すると4万もするので、これ以上は無理…(涙) なのにネットの優先予約を使ってもチケットが取れず(抽選落ち)、一般発売は発売開始15分で何とかつながったと思ったら売り切れ(涙)、断念しかかっていた今年秋のベルリンフィル「フィデリオ」公演、そろそろ一般販売で余ったチケが廻ってくるころかしらと、ウェブページにいったらタイミングよいことにまだC席がありました。
もちろん、即、購入しました。
これでウィーン国立歌劇場の「ドン・ジョヴァンニ」「フィガロの結婚」とあわせて、この秋は久しぶりにオペラ三昧です。いまからとっても楽しみ♪

Posted by sachi at 10:09 AM | Comments (0)

July 24, 2004

クライバーの名演はもう生では見られない

指揮者のカルロス・クライバーさんが死去 - asahi.com : 文化芸能
C・クライバー氏死去 最後の伝説的指揮者 | Excite エキサイト : ニュース

いささか旧聞になってしまうけれど、クライバー死去!? そういえばここ10年ほど、あまり話を聞かなかったような…… ニュースに書いてある94年の『ばらの騎士』日本公演が、わたしにとっては最初で最後の邂逅でした。

ウィーン国立歌劇場とともにやってきたこの引っ越し公演、キャンセル魔クライバー氏がはたして本当に振るのかどうか、直前までやきもきしたものですが、なぜか日本びいき?のクライバー氏、何日かあった公演を無事終了。公演の合間にはスシを食べてごきげんだったとか。
もちろん演奏は、二度と他の指揮者や歌劇場で『ばらの騎士』は見られない、見たくない、と思うほどの名演で、いまもその繊細なきらめきに満ちた音楽の感動を思い出すことができます。クライバー氏が登場する前の指揮台には、真っ赤なばらの花が一輪……心憎い演出でもあった。あのときの公演は、フェリシティ・ロット、アンネ・ゾフィー・フォン・オッター、バーバラ・ボニー、クルト・モル とほぼ同じ配役のDVDで鑑賞できるようですね。さっそく注文!

Posted by sachi at 08:10 PM | Comments (0)

June 26, 2004

読響名曲コンサートはめちゃ楽しかった

きょうの読響は、マルコ・アルミリアート指揮でレオンカヴァッロのオペラ「道化師」(演奏会形式)。
どうせソリストはみな日本人だから、たいしたことはあるまいとタカをくくって出かけたら、これがなかなかどうして。道化師カニオ=テノールの福井敬、トニオ=バリトンの福島明也、そして脇役のテノールとバリトンの二人も声量たっぷり、情感たっぷり、さらに唯一の女性ネッダ=ソプラノの野田ヒロ子は、なんと去年1月に藤原歌劇団「椿姫」でヒロイン、ヴイオレッタ役を射止めデビューした新人が大抜擢されていた。このソプラノは最初やや声が小さいかなと思っていたけれど、だんだん慣れるにつれてちょっと投げやりないかにも旅芸人一座の美人女優?らしい表情たっぷりの歌いっぷりに、好感がもてるようになった。どちらかといえば声は清楚で、最初はキャラが違うかなと感じたけれど、あまりどぎつく迫るソプラノもどうかと思うので、これでよし。

お話はこんなだけど、残念ながら演奏会形式では動きがないので、

シルヴィオの名を呼んで倒れるネッダに向かって客席からシルヴィオが駆け寄る。カニオはシルヴィオにも短剣を突き刺し、血の海となった舞台に観客が騒然とする中で、カニオは "皆様!道化芝居は終わりました" と告げ幕となる。
は最後のせりふ以外、わからなかった。できればコスチュームもつけていてほしかったと思うのですが。

いや〜 イタリアオペラを堪能した90分強。なんだかとっても得した気分で帰ってくることができました。指揮者の解釈と棒さばきにも感心……ロマンティックなところはあくまでロマンティックに、ドラマティックはあくまでドラマティックに。もちろん、最後はブラヴォーの嵐で、本当にいい演奏会でした。

Posted by sachi at 09:46 PM | Comments (0)